

「なんでS&P500、こんなに下がってるの…?」
せっかくNISAで投資信託をはじめたのに、真っ赤になった評価額を見てショックを受けた人もいるかもしれないね。
でも、株価って“気まぐれ”で動いてるわけじゃないんだ。
ちゃんと理由があるし、よくある「パターン(=セオリー)」もある。
今回は、ここ10年のアメリカ市場の動きをもとに、「S&P500が下落しやすいときの4つのセオリー」を紹介するよ。
ニュースを見たとき、「あ、この話、もしかして株価に影響するやつかも?」って思えるようになると、今よりもさらに投資が面白くなってくるよ。
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📉 FRBが「利上げ」を発表したとき

FRB?利上げ?どこかで聞いたことはあるような気がするけど…。
【FRB】
アメリカの中央銀行。
金利を決めたりして、経済全体をコントロールする司令塔みたいな存在。
【利上げ】
アメリカの中央銀行(FRB)が「お金を借りるときの金利」を上げること。
企業や個人がローンを借りにくくなるから、経済が少し落ち着く。でも株価にはマイナスになりやすい。
💡なんで下がるの?
- 金利が上がると、企業が借金しづらくなる→投資や採用を控える
- 一般の人もお金を使いづらくなる→消費が減る
→ 結果、「企業の利益が減りそう」とみんなが思う=株価が下がる
🗓️実例
- 2018年末:「利上げペースが速すぎる」と市場が混乱 → S&P500が約15%も下落
- 2022年:インフレ対策で連続利上げ → 年間でS&P500は約20%下落
📉雇用統計が悪かったとき

雇用は分かる!でもなんで仕事に就いている人が少ないと、株価が下がるんだろう?
【雇用統計】
毎月発表される「どれだけの人が仕事についてるか」のデータ。
アメリカの景気を判断する重要な材料だよ。
💡なんで下がるの?
- 仕事に就いてる人が減る→モノやサービスを買う人が減る
- 景気が悪くなりそうだな…と市場が警戒
→ 結果、「企業の売上も利益も減りそう」とみんなが思う=株価が下がる
🗓️実例
- 2025年8月:雇用者数が予想を大きく下回る → S&P500急落
- 2020年3月:コロナで失業者急増 → 株式市場がパニック売り
📉 インフレが止まらないとき

モノの価値が上がると、株価は下がるの??株もモノだから、株価が上がりそうな気がするよ。
【CPI(消費者物価指数)】
スーパーやお店で買うものの値段の平均のこと。
「インフレしてるかどうか」を判断する材料になる。
【インフレ】
物の値段が全体的に上がっていくこと。
ちょっとならいいけど、急激だと生活や企業経営に悪影響。株価も下がりやすい。
💡なんで下がるの?
- モノの値段(物価)が上がり続ける=みんなの生活が苦しくなる
- FRBがインフレを止めるために利上げしそう
→ 結果、「また利上げか…」と市場が下落する
🗓️実例
- 2022年6月:CPI(消費者物価指数)が9.1% → FRBが大幅利上げ → 株価大幅下落
📉 戦争・貿易摩擦などの「不安材料」が出たとき

やっぱり、政治と経済は直結してるんだね。
【貿易摩擦】
国どうしがモノの売り買い(貿易)で不公平を感じて、関税などで対立すること。
たとえば、一方の国だけがたくさん売れて、もう一方が「ずるい!」って文句を言い出す感じ。
💡なんで下がるの?
- 貿易がうまくいかなくなると、世界中の企業がダメージを受ける
- 戦争や政変で経済活動が止まるかもしれない
→ 結果、「企業の株価が下がるかもしれないという不安=売り」という流れになりやすい
🗓️実例
- 2018〜2019年:米中貿易戦争でS&P500に下落圧力
- 2025年8月現在:トランプ氏の関税政策で株価下落中
📌 まとめ:パターンを知れば、下落は「怖さ」から「理解」に変わる
株価が下がるのは、必ずしも“異常事態”じゃない。
過去の事例や経済の動きに沿って「理由がある下落」もたくさんあるんだ。
こういうセオリーを知っておくだけで、
「なんで?怖い!」じゃなくて、「なるほど、雇用統計の影響かも」と落ち着いて見れるようになるよ。もちろん今日紹介した事例がすべてではないけどね!
でも4つすべてに共通することは、「先の未来に対する不安という感情が株価を下げる」ということ。特にアメリカのような世界経済に大きな影響を与える国の動向は、日本をはじめとした世界中が注目してる。
一念発起して株式投資を始めたのなら、できれば心穏やかに株価の変化を見守りたいよね。
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