Categories: 教員と資産形成

教諭の私、またまた教員採用試験を受けました

 7月27日(土)に更新した「教諭の私、またまた教員採用試験を受けました」のブログの後、8月4日(日)にも別自治体の教員採用試験の二次試験を受験しました。現在教諭であるにも関わらず別自治体の試験を受ける理由は結婚です。(前回も書いたので詳細は省略)

 5回の内訳は、現在の自治体で3回(3年間は常勤講師として働いていました)、今年の夏に2つの自治体を受験して、計5回目の受験です。民間企業とは異なった独特の試験内容などもありますので、他業種への転職を考えたときには一切汎用性のないスキルですが、教員採用試験を乗り切ることに関してはベテランの域だと思っています。

 今回は教員採用試験の内容(やや資産形成の話からは逸れますが)や、前回書けなかった教員でいることの資産形成上のデメリットに触れたいと思います。教員になりたい!とか、教員のパートナーと将来を考えている!とか、ご子息に教員の方がいらっしゃる方々に読んでもらえたらうれしいです。そうでなくても、学生のお子様を持つ保護者の方々にも「学校の先生たちってそうなんだ」と、知ってもらえる機会になったら良いなと思います。

 自治体にもよるので、私がこれまで経験してきたものをざっくり書きます。もし試験に合格していた暁には、面接試験の質問内容や、試験を乗り切る上でのテクニックを書こうと思います!

①4月~5月 エントリーシート提出

 最近は電子申請の自治体も増えてきました。志望者の減少もあってか最近は「現職教員枠」「社会人枠」「トップアスリート枠」などなど、さまざまな採用枠があります。ここ1・2年は「大学3年生枠」というものが設けられている自治体もあります。人員の確保が必至である状況がうかがえますね。教員採用試験のエントリーシートには、志望動機、ボランティア活動の経験、自己PRなどを書くのが一般的です。

②6月 一次試験(筆記試験+面接試験

 筆記試験は「一般教養・教職教養」「専門科目」があります。これらの試験は条件を満たすことで免除になる場合がありまし、自治体によっては「一般教養・教職教養」を廃止しているところもあります。私はおおよそ7割程度得点できたら大丈夫だろうという目安で勉強をしていました。

 一次試験の面接については集団面接であることが多いです。その自治体の教育方針について理解しているかとか、教員として必要な資質・能力を備えているかとか、現代の教育事情について理解しているかなどを問われます。(私自身は今年度免除規定を満たしていなかったため、一次試験から受験をしました。)

③7月~9月 二次三次試験(模擬授業、個人面接、グループディスカッション、実技試験など)

 二次試験までの自治体が多いのではないかと思います。しかし内容は校種、教科によってもさまざまです。私は中学校社会科志望ですので、体育科や音楽科のように実技試験はありません。私の場合は模擬授業と、個人面接、場面指導をしてきました。

 模擬授業は指定された時間(2分~10分)で、指定された内容の授業を行うというものです。限られた時間の中で「自分は普段このような点を意識して授業をしているんですよ」をどれだけ詰め込めるか、そして何より「子どもがワクワクして授業を受けることができそうか」を魅せるかがポイントです。

 場面指導というのは、例えば「保護者の方から、子どもが学校で嫌なことがあったという電話がかかってきた」などの具体的な場面を提示され、即興で対応する様を見せる、といった内容です。これは教員採用試験ならではだなと思います。

④合格発表 9月~

 合格発表の時期は年々早まっているように感じます。合格をすると、「採用候補者名簿」に名前が登録されます。何も悪事を働かずに、健康にに過ごすことができたら、無事翌年4月から正式に採用となります。車の事故とか本当に怖いなと思います。私も気を付けよう。まだ受かってないけど。

①残業代が出ない

 教職調整額が基本給の4%上乗せされています。が残業代に換算すると、本来であれば3日くらいで回収できてしまうレベル。2024年5月にいわゆる「給特法」の改正が騒がれましたが、あの話は一体どこにいったのか…。これさえ解決すれば、教員の仕事に何の文句もないのですが。

②休日部活動指導は2時間30分以上で2700円、1日かかる大会で5100円

 最低賃金の概念を疑いたくなります。しかし部活動を地域移行する動きが全国的に高まっています。実施のスピードに差はあれど、この問題については改善の動きが始まっているのが現状です。実現するのはまだ数年かかりますが。神戸市などは先進的に地域移行が進んでいるようですね。

③副業ができない

 今の私の最大の悩みです。正確には家業の手伝いや、2棟10室以内の不動産経営、教育関係の文章の執筆など例外もあります。私も本当はこのブログに広告を付けることができるようになったらうれしい。でも教員でいる以上それをしてしまうと懲戒免職を食らいかねないので止めておきます(笑)ただ、いつか「お金の授業」をするときの材料になると思って日々文章を書いています。(あわよくば将来、書籍化につながれば…なんて虫が良すぎることを思ってたりなんかします。)

 一応生意気にも「資産形成ブログ」を銘打っているので、苦し紛れに、前回書けなかった教員でいることの最大のデメリットについて書きました。ただ誤解のないように言えば、あらゆる条件を総合的に考えたときに「教員でいることは、自分の人生にとってメリットの方が大きい」と感じているので今の職業を選んでいます。でなきゃ余裕で転職します。あくまで感情を度外視した、お金の部分にのみ焦点を当てていますので悪しからず。教員でいることの資産形成上のメリットについては、すでに別のブログで書いているので、読んでいただけたら嬉しいです!(教育業界のネガティブキャンペーンではないから許して~)

 明日はお盆前最後の出勤!明日が終われば、8月19日まで連休です。部活動指導頑張ろう~。

kinniku1726

ちゃい先生|公立中学校教員/金融教育ブログ運営 はじめまして、ちゃい先生です。 公立中学校で社会科を教えている現役の教員です。 これまでの経験を活かして、「学校では教えにくいけど、生きる上でめちゃくちゃ大事なお金の話」をブログで発信しています。 ブログのテーマは 金融教育・資産形成・投資・生き方など。 中学生にもわかるように、できるだけやさしく、実用的に伝えることを意識しています。 【このブログについて】 このブログは、 「子どもたちが幸せに生きていくための力をつけることができる教員になりたい。資本主義社会を幸せに生きるには、お金との向き合い方を学校教育で伝える必要がある」 という思いから始めました。 教師の目線で、実際に教室で伝えたいこと、家庭でも考えてほしいことをまとめています。 読んでくれる人が、自分のお金のことをちゃんと考えるきっかけになればうれしいです。 【実績】 2024年9月~本格的にブログ執筆スタート 2024年10月 月間1万PV達成 2024年11月 月間2万PV達成 2025年 4月 月間3万PV達成 金融教育・資産形成に関する記事を多数執筆 ※今後、講演・教材提供などの事例を随時追加予定 【講演・コラボ依頼について】 現在は教員として勤務中ですが、今後は金融教育を広める活動にも力を入れていきたいと考えています。 中学生・高校生向けの授業づくりや、教員研修、保護者向けセミナーなども対応可能です。 ご相談はお気軽にどうぞ。

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