

今年の夏休みも終盤を迎えたね。楽しい思い出ばかりだったら最高なんだけど、この時期になると、相談が絶えないのが「課金」の問題。
「ちょっと課金したつもりが、知らない間に大きな請求に…」
「課金したアイテムが消えてしまったけど、どうしたらいいの?」
こうした相談が、夏休みになると国民生活センターにたくさん寄せられるんだ(国民生活センター:オンラインゲームに関する相談事例)。
今回は実際にあった事例を紹介しながら、「どうすればいいか」を整理していこう。そのうえで、先生として伝えたい「消費者の権利と責任」を一緒に考えていくよ。
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よくある課金トラブルと対処法
1. 親のカードを勝手に使って高額課金した
事実 | 結局どうなるの? | どうしたらいいの? |
---|---|---|
親のカードやアカウントを使って課金してしまう。数万円〜数十万円に膨らむケースも。 | 未成年取消権で取り消せる場合もあるが、「親が同意した」とみなされると取り消せない。 | ・自分名義のカードは使わない ・親と課金ルールを決める ・保護者はパスワードを共有しない |
2. 課金したデータが消えてしまった
事実 | 結局どうなるの? | どうしたらいいの? |
---|---|---|
バグや不具合でアイテムやキャラが消える。国センにも多く寄せられる相談。 | 利用規約に「保証しない」と書かれているため、返金・復旧は難しい。 | ・利用規約を事前に確認 ・スクショや購入履歴を残す ・不具合があればすぐ運営に問い合わせ |
3. 年齢を偽って「20歳以上」と入力して課金した
事実 | 結局どうなるの? | どうしたらいいの? |
---|---|---|
年齢確認で「20歳以上」と偽って課金してしまう。 | 「大人として契約した」と扱われ、未成年取消権が使えない。請求がそのまま残る。 | ・年齢で嘘をつかない ・保護者と一緒に登録 ・偽ってしま |
残念なことに、オンラインゲームへの課金やトラブルは、中学生であっても取り消せないケースが非常に多いんだ。そのことを理解した上で、課金をしないといけないということだね。
【消費者の権利】「未成年取消権」ってなに?
中学生や高校生など未成年が親の同意を得ずに契約をしたときは、あとから「やっぱりやめます」と契約を取り消せる仕組みがある。これが未成年取消権(民法5条)。だからまだ未成年の中学生は、商品の購入という「契約」の場面でも、守られていることが多い。
たとえばでオンラインゲームに高額課金したときや、怪しい通販サイトで商品を買ってしまったときも、この権利を使って契約をなかったことにできる場合がある(国民生活センターの解説)。
ただし――
- 親のクレジットカードやアカウントを使った場合は「保護者の同意があった」とみなされ、取り消しが難しい。
- 年齢を偽って“20歳以上”と入力した場合も、「大人として契約した」と判断され、取消は認められにくい。
👉 未成年取消権は万能ではない。権利は正しく理解し、必要なときに正しく使うことが大切なんだ。
【消費者の責任】君に伝えたいこと
ここからは少し、学校の先生としての個人的に思うことを書くね。
君たちはまだ未成年で、守られる仕組みがある。けれど「守られているから何をしても大丈夫」ではないんだ。僕からは3つのアドバイスをしたい。
- アカウントやパスワードを自分でしっかり管理しよう。
- 「同意します」を何も考えずに押さないようにしよう。
- 「少しくらいなら大丈夫だろう」と軽く考えず、必ず保護者の同意を得よう。
オンラインゲームに限らず、お金や契約はこれからの人生でずっとつきまとう。今のうちに“責任ある消費者”としての姿勢を身につけることが、将来の自分を守る力になるんだよ。この記事を思い出して、お金の失敗を繰り返さないようにしてほしいな。せっかくの楽しい夏を、楽しい思い出だけで埋め尽くしてほしいと思ってる!
困ったら「188(いやや!)」に電話しよう
今まさに失敗をして悩んでいるあなたへ。一人で抱え込む必要はない。
消費者ホットライン「188(いやや!)」に電話すれば、専門の相談員がアドバイスをくれる。
中学生本人でも、保護者でもかけられるから安心してね。
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