マクドナルドで販売された、ちいかわのハッピーセット、ほんとに大人気だったね。発売されたと思ったらすぐに売り切れて、今はメルカリなんかで高く転売されてる。調べてみたら、セットで2,000円以上、中には3,000円超えのアイテムもあったよ。
でも、ちょっとだけ立ち止まって考えてみてほしい。
「みんなが欲しがってるから、私も欲しい」 「高く転売されてるから、きっと価値があるんだ」 「人気があるから、自分も持ってないと損した気になる」
こういう気持ちはすごく自然だと思う反面、実はこの感情こそが、ちいかわの“価格”をどんどん押し上げている理由でもあるんだ。
もちろん、ちいかわは本当にかわいいし、キャラクターとしての魅力は間違いなし（僕もアニメ視聴者の一人）。だから人気があるのも納得。ただ、ここでいちばん大切なのは、「ちいかわハッピーセット本当に価値を感じて、欲しいと思ったのか？」ってこと。今回のニュースで言えば、ちいかわのファン以外の人たちも、早朝からマクドナルド前に並んで行列を作っていたみたい。
今日は、ちいかわハッピーセットを教訓に、「価格」と「価値」のちがいについて考えてみよう。みんなが「消費」や「投資」をするときの参考になればうれしいよ。
「価格」と「価値」は、似てるけどちがう
「価格」→そのときの人気（需要）と販売される商品の個数（供給）によって、市場で決められる数字。
「価値」→自分自身がどれだけそのモノやサービスを大切だと思えるか、っていう心のものさし。
たとえば、ちいかわのぬいぐるみを毎日カバンにつけて元気をもらってる人にとって、それはすごく大きな価値がある。
一方で、「高値売れそうだから」「みんなが欲しがっているから私も…」って買っただけの人にとっては、価格や人気が落ちたら価値もゼロに等しくなってしまう。
物やサービスを買う（消費をする）ときは、「自分にとって本当に価値があるものなのか」って考えることができると、失敗をしなくて済むね！
「価値」ではなく「価格」で投資をする怖さ
「みんなが欲しいから私も…」って感情、実は投資の世界でもすごくよく出てくる。
たとえば暗号資産（仮想通貨）の世界には「草コイン」っていう、知名度の低いコインがある。ある日突然SNSで話題になって、価格が10倍、100倍になることもある。
でも、それを支える技術やプロジェクトの中身がスカスカだったり、実は大した使い道がなかったりすることもある。（ちいかわハッピーセットには、心から価値を感じるファンもいるから、単純な比較はできないけど）
それでも人が集まる理由は、 投資家に「みんなが買ってるから、自分も今のうちに」 「上がってるから、得しそう」 という心理が働くからなんだ。
でもそうやって買った人たちは、暴落したときに、 「自分はなんでこれ買ったんだっけ？」って迷って、焦って売っちゃう。高値で買って、底値で売る行為は投資家が一番避けたい行動。でもその行動の背景には、買うときの感情が大きく関わっているように思うんだ。
市場は人の欲で動く
過去の歴史を振り返っても、経済って、一見むずかしそうに見えるけど、実はとっても人間っぽい。欲や不安、見栄、安心感…そういう気持ちが、価格を動かしてることが多い。（17世紀のオランダで起こった、「チューリップバブル」が良い例）
「みんなが欲しがってる」→「人気が出る」→「価格が上がる」→「もっと欲しくなる」→「価格がもっと上がる」→「人気がなくなる」→「価格が下がる」→「欲しい人がもっと減る」 って流れは、投資でも、流行グッズでもずっと昔からある。
まとめ：『価格』より『価値』を見つめてみよう
ちいかわはほんとに魅力的なコンテンツ。ファンが多いのも納得だし、今回のハッピーセットの人気もよくわかる。でもその人気から、「価格」と「価値」の違いを考えるきっかけをもらえた。
消費の世界でも、投資の世界でも、まわりに流されるのではなく、 「自分はなぜこれを買うのか？」 「どんな価値を感じているのか？」 という問いを持つことが、すごく大事になる。
「欲しい！」って気持ちに、自分なりの理由と価値を見つけること。 それができるようになると、お金との向き合い方がグッと良くなるよ。
価格は変わる。でも価値は、自分の中にある。
そのことを、ちいかわが教えてくれた気がするね。
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