5年間住んだ1Kの賃貸アパートを退去したときのことなんだ。
これまでブログでも何度か触れてきたけど、国土交通省のガイドラインって、結構しっかり読んでたつもりだった。
退去前には掃除もしたし、立ち合いもちゃんと対応したつもり。
それでも、請求額は126,730円。
え…?って思うよね。
しかもこの物件、敷金も礼金も0円だったんだ。
つまり、すでに預けてるお金で相殺されることもないってこと。
この金額の中には、入居時に先払いしていたルームクリーニング代も含まれていたんだけど、それでもなお、追加費用が結構かかったというわけ。
大きな費用の原因は「壁のカビ」。
自分ではあまり意識していなかったけど、家具の裏とか押し入れの中に、かなり広い範囲でカビが発生していたんだ。
思い返すと、ずっと部屋干しで、乾燥機を使ってて、換気もそこまで気にしていなかった。
それが原因で湿気がたまってしまって、長年の積み重ねでカビが広がっていたみたい。
国土交通省のガイドラインでは「通常の使用による汚れや劣化は貸主負担」って書いてあるけど、
カビやタバコの臭いみたいに、明らかに生活の仕方に問題がある場合は、借主の過失として扱われるんだって。
ここ、ちょっと落とし穴だったなと思う。
住宅:「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」(再改訂版)のダウンロード – 国土交通省(2025年4月26日時点)
請求された内容の内訳は、こんな感じだったよ👇
えっ、材料費より人件費のほうがこんなに高いの?ってちょっと驚いた。
でも、作業の手間は新品でも古くても変わらないから、これは当然といえば当然なのかもしれないね。
ちなみに、一部の壁だけ張り替えると、他の部分との色の違いが出てしまうらしいんだ。
だから見た目をそろえるために、関係ない部分の壁紙も一緒に張り替える必要があることもある。
でも、その「色合わせのための張替え」に関しては、ちゃんと貸主負担になるってことも確認できたよ。
① カビやにおいは“過失”として扱われる。
ガイドラインを読んでいても、「これが過失になるかどうか」は実際に経験しないとわかりにくい。
でも、換気不足や生活習慣が原因で発生した汚れや劣化は、基本的に借主の責任になるみたい。
② 減価償却で材料費は下がるけど、作業費はそのまま。
5年住んだことで材料費は抑えられたけど、作業費はびっくりするぐらい高かった。
「長く住めば退去費は安くなる」とは一概に言えないかもしれないね。
③ 色合わせのための追加工事は、貸主負担。
これは知っておいて損はないポイント。不要な請求がされていないか確認する材料になるよ。
パッと見はキレイな部屋でも、家具の裏や押し入れの奥に、
何年も積み重ねた「生活のクセ」がそのまま残ってることがある。
✅部屋干しが多いなら、こまめな換気や除湿
✅家具は壁から少し離して設置して、たまには裏をのぞいてみる
こういうちょっとしたことが、数年後の退去時の出費を左右するんだなって思ったよ。
これから賃貸に住む予定の人や、今ちょうど引っ越しを考えている人には、ぜひ気をつけてほしいな。
「これって妥当なの?」って思ったときは、
・国土交通省の原状回復ガイドライン
・地元の消費生活センター
・不動産の専門家の無料相談窓口
こういうところに相談してみるのもひとつの手段だよ。
自分だけで判断するのは難しいから、外の目を入れてみると冷静になれるかも。
読者のみんなは、先人の屍を越えて賢い消費者になってね💦
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