Categories: 教員と資産形成

「結婚」「出産」「教育」資金を準備する、26歳公務員

 お付き合いしている彼女にプロポーズをしようと決意しました。彼女はこのブログを知る由もないためここに宣言します。生徒にはよく「デジタルタトゥー」の話をしますが、もし今後二人の関係がうまくいかなかったら、これこそこの上のないデジタルタトゥーですね。しかし私を大切にしてくれている彼女に、本当の意味で誠意を伝えるべく、このブログを書きます。

 つきまとうのはお金の問題。お互いの人生に責任を持つのが結婚だと考えておりますので、お金に関して無策なままでは、私にプロポーズをする権利はありません。彼女とのお付き合いの中で、お金の価値観についてはすり合わせてきたきたつもりですが、実際の備えができないことには踏み切れないライフイベントは多々あります。

 特に「結婚」「出産」「教育」というライフイベントはには、一般的に大金を要します。私は比較的一般的な価値観の持ち主だと思います。家族や友人を招いて盛大に結婚式をしたいし、我が子の成長を見てみたいし、我が子には良い環境に身を置いて「生きる力」を身につけてほしいと思っています。その場のノリで有り金全部使ってしまっては、その先の家族の人生に責任を持てない…。

 プロポーズを決意したのと同時に、資産形成スピードを上げていかなくてはと、少々焦っております。このブログを書いて、頭の整理をします。本日もお付き合いよろしくお願いいたします。

 「日本FP協会」「住友生命」「ゼクシィ」が発表している数字をかきあつめました。これでおおまかな試算をしていきます。まだ結婚の経験はなく、リアルを知らない若造ゆえ、リアルにかかった費用と乖離していると思われる読者の皆様もいらっしゃるかと存じますが、お手柔らかにお願いいたします。

①結婚費用 約415万円

 婚約、結婚式、新婚旅行、新生活の準備などがあるようですね。新婚旅行はイタリアへ行きたいと切望する私たちですので、海外へ渡航となるともっとかかると予想されます。願望はできる限り叶えたいですが、無い袖は振れませんので「何にお金を使って、何にお金を使わないか」を決めておく必要があるなぁと感じます。

②出産費用 約47万円

 入院、室料差額、分娩料、検査料、薬剤量などの総額だそうです。出産についてはお金の問題だけでなく、パートナーの心的・体力的負担、お互いの仕事や育児休暇のことなど、話し合うことがたくさんです。私はぜっっっったいに育児休暇を取得すると決めています。職場の風潮とか、生徒との関係とかを一旦度外視して、一番大切な人たちのために行動したい!と事前に決めておかないと、流れに身を任せるだけになりそうで怖いな…。

③教育費用 約2217万円

 幼稚園から高校まで私立(塾無し)、大学(私立理系)で一人暮らし

 このパターンで計算をしました。実際にどんな道を進んでいくのかで大きく数字はぶれますが、概算ということで。

 ①+②+③=2679万円

 ??!!…腰抜かす数字の規模。しかもこれは主要なライフイベントにだけかかるお金。日常生活やその他のイベントのことを考えると必要最低限にも満たないんですね、これが。また人生の三大支出の一つ「マイホーム or 賃貸」論争は別の機会で書きたいと思っています。

 順調に2025年中に結婚ができたとして、我が子が翌年に生まれたと仮定して(仮定だらけでもはや妄想)、我が子が4年制大学を卒業するまでの23年間で、毎月「銀行預金」と「積立投資(NISAで投資信託を購入)」を継続した場合、どれくらいのお金になるのかを計算してみました。

※積立投資の運用利回りは、再現性のある5%としておきます。ちょっと控えめにしておいた方が、心の余裕が出ますよね。

※「銀行預金」は急にお金が必要となったときにすぐに引き出せるものとして位置づけました。「積立投資」は20年以上の長期運用によって、複利の力を活かして育てておく、という位置づけにしています。

「銀行預金」5万円×12か月×23年=1380万円  + 「積立投資」2580万円(元本1380万円)

「銀行預金」3万円×12か月×23年=828万円  + 「積立投資」3610万円(元本1932万円)

「銀行預金」4万円×12か月×23年=828万円  + 「積立投資」1548万円(元本828万円)

「銀行預金」4万円×12か月×23年=1104万円  + 「積立投資」2064万円(元本1104万円)

 「結婚」「出産」「教育」に必要な2679万円は、【ケース4】の「銀行預金」と「積立投資」によって賄えることが分かりました。私の現在の生活や価値観で考えると、月8万円(「銀行預金」4万円+「積立投資」4万円)は、夫婦共働きであれば十分再現性のある数字です。これにその他の生活支出に備えた蓄えや、さまざまなローン、保険のことを加味しても不可能ではないなと思います。

 ただ蓄えていれば良いというものでもありませんよね。主要なライフイベント以外の生活を豊かにするためには、「どれくらい蓄えて、どのくらい使うか」「何にお金を使って、何にお金を使わないか」を家族で話し合っておく必要があります。私の試算した数字は、彼女の価値観に照らしてどうだろうか…。プロポーズが成功したら、このブログを彼女にも読んでもらって、一緒に考えていきたいなと思います。

 私の妄想に付き合っていただいた読者の皆様、本日もありがとうございました。昨日の大会引率でへとへとですので、今日は寝て過ごしたいと思います。皆様も良い休日を。

kinniku1726

ちゃい先生|公立中学校教員/金融教育ブログ運営 はじめまして、ちゃい先生です。 公立中学校で社会科を教えている現役の教員です。 これまでの経験を活かして、「学校では教えにくいけど、生きる上でめちゃくちゃ大事なお金の話」をブログで発信しています。 ブログのテーマは 金融教育・資産形成・投資・生き方など。 中学生にもわかるように、できるだけやさしく、実用的に伝えることを意識しています。 【このブログについて】 このブログは、 「子どもたちが幸せに生きていくための力をつけることができる教員になりたい。資本主義社会を幸せに生きるには、お金との向き合い方を学校教育で伝える必要がある」 という思いから始めました。 教師の目線で、実際に教室で伝えたいこと、家庭でも考えてほしいことをまとめています。 読んでくれる人が、自分のお金のことをちゃんと考えるきっかけになればうれしいです。 【実績】 2024年9月~本格的にブログ執筆スタート 2024年10月 月間1万PV達成 2024年11月 月間2万PV達成 2025年 4月 月間3万PV達成 金融教育・資産形成に関する記事を多数執筆 ※今後、講演・教材提供などの事例を随時追加予定 【講演・コラボ依頼について】 現在は教員として勤務中ですが、今後は金融教育を広める活動にも力を入れていきたいと考えています。 中学生・高校生向けの授業づくりや、教員研修、保護者向けセミナーなども対応可能です。 ご相談はお気軽にどうぞ。

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kinniku1726

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